権利落ちで株価は本当に下がるのか!?配当金と株価の関係をわかりやすく解説!
投資の世界へようこそ! 株式投資を始めようと考えているあなた、あるいはすでに投資経験をお持ちのあなた。投資には様々な用語やルールがあり、最初は戸惑うことも多いですよね。
今回は、株式投資において特に注目すべき「権利落ち」について詳しく解説していきます。「権利落ちになると株価は下がる」とよく言われますが、一体なぜなのでしょうか?
この記事では、権利落ちの仕組み、株価への影響、そして賢い投資のためのポイントまで、わかりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください!
目次権利落ちってそもそも何?
権利落ちとは、 株式の配当を受けるために必要な「権利」を取得できる期限のことを指します。
イメージとしては、会社の利益を株主に還元する「配当金」を、もらうための「チケット」を持っているかどうか、という感じです。この「チケット」、つまり「権利」は、決まった日(権利確定日)に株を保有していることで得られます。
そして、権利確定日を過ぎてしまうと、その後の配当金を受け取ることができなくなります。これが「権利落ち」です。
権利落ちで株価が下がるメカニズム
権利落ち日に株価が下がる理由は、 「配当金の価値が株価に織り込まれている」 からです。
簡単に言うと、会社が配当金を出すということは、株主に対してその分の価値を還元しているということになります。そのため、権利確定日前に株価は、配当金が加算された状態になっていると考えられます。
権利落ち後は、配当金の価値が株価から除外されるため、株価が下落するのです。
例で考えてみよう!
例えば、ある企業の株価が1,000円で、1株あたり100円の配当金を出すとします。
- 権利確定日前に株を購入した場合:
株価は、1,000円(元株価)+100円(配当金)=1,100円で取引されています。 - 権利落ち日以降に株を購入した場合:
株価は、1,000円(元株価)に戻ります。
このように、権利落ちによって株価が下がるのは、配当金の価値が株価から除外されるためです。
権利落ちを利用した投資戦略
権利落ちで株価が下がることを理解した上で、 賢く投資を活用する 方法を検討してみましょう!
「逆日歩」で利益を狙う
権利落ち後に株価が下落することを利用し、 安く株を購入して、その後株価が回復すれば利益を得る戦略 を「逆日歩」と言います。
ただし、この戦略は株価の変動リスクを伴うため、注意が必要です。株価が想定よりも回復しない可能性もありますので、投資判断は慎重に行いましょう。
長期保有なら権利落ちの影響は?
株式投資は 長期的な視点 で行うのが一般的です。
権利落ちによる一時的な株価下落は、長期的な投資戦略に大きな影響を与えるものではありません。むしろ、配当金を受け取ることができ、資産形成に役立つと言えます。
権利落ちに関する注意点
権利落ちを利用した投資は、リスクも伴いますので、以下の点に注意が必要です。
- 企業の業績や将来性 をしっかりと分析することが重要です。
- 権利落ち後の株価動向を予測するのは困難 であり、損失が出る可能性もあります。
- 投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
参考資料
https://www.nikkei.com/article/DGXZQIEB2003A1R10C14A9000000/
よくある質問
権利落ちの日はいつわかるの?
企業は、 決算発表 の際に配当金の金額と権利確定日を公表します。証券会社のウェブサイトや金融情報サイトで確認することができます。
権利落ち日に株を売れば、損をすることはあるの?
権利落ち日に株を売却しても、 損をすることはありません 。ただし、権利落ち後は株価が下落傾向にあるため、売却益が減ってしまう可能性はあります。
配当金を受け取るにはどうすればいいの?
証券会社に口座を開設し、 株を購入する ことによって配当金を受け取ることができます。配当金の支払いは、通常銀行振込で受け取ることが可能です。
すべての企業が配当金を出すの?
すべての企業が配当金を出すわけではありません。 成長期 の企業は、利益を再投資して事業拡大に努めるため、配当金よりも株価の上昇を目指す傾向があります。
配当金の税金はどうなるの?
配当金には、 20.315%の税金 がかかります(所得に応じて税率が変動する場合もあります)。
権利落ちを利用した投資は、初心者でもできるの?
権利落ちを利用した投資は、ある程度の 知識と経験が必要 と言えます。投資判断をする前に、十分に情報収集を行い、リスクを理解することが重要です。